30mを射ちはじめてからというもの、矢が左へ左へと流れてしまう傾向にあります。
その件について渋谷アーチェリーで相談して来ました。
既にサイトピンは限界まで左に伸ばしているにもかかわらず、それでも左に流れるので、今は弦サイト(リリース時に弦とサイトの位置を基準にして照準を微調整する事です)で右に寄るように誤魔化していたのですが、私の弦サイトに妙なクセが付いても嫌なので、直せるものなら直しておきたいと思った次第です。
見ていただいた結果、私の撃ち方や弓のセッティングに大きな問題があるのではないかと思っていたのですが、原因はそこではなく、矢のほうでした。
以前にも書いた通り、私の腕は長い方でそれに合わせて矢尺も長くなるのですが、矢の強度を保つために非常に太く硬度の高いものを使用しています。
そして、弓の強さと比較して矢の硬度が高ければ高いほど、矢は左へと流れてしまうものだそうです。(理由とかは力学的な現象なのでよくわかりませんが、「そういうもの」だそうです)
つまり、私の30ポンド(実測33.1ポンド)の弓に対し、矢が硬すぎるということです。
解決方法は二つ。
ひとつは、矢をアルミでなくカーボンに変えること。
細くて軽くてそれでいて表面はしなやかという良いことずくめのカーボン矢なら、こう言った問題はほとんど発生しないそうです。
問題点は、カーボン矢はとても高価だということです。私の矢尺の場合、同じカーボンでもやはり硬度が問題になってくると思うので、安く上がることを期待はできません。
技量的にはカーボンに替えても問題はないようですが、アルミでも50mまでは余裕で当たるとのことなので、当面はアルミでいきたいと思っています。
もう一つは、ポンドアップをすること。
本来、私の体格や弓の全長や矢尺では、もっと強いポンド数を選ぶものだそうです。私の矢尺の場合、出来れば実測35ポンドはあったほうが良いとのことです。
が、レンタルリムとはいえ安易にポンドアップをすると簡単には戻せなくなるので(少なくとも、次に渋谷アーチェリーに行くまではそのポンドのままです)、これも中々手が出しにくいところです。
まして私の右肩の場合、無茶をして悪化すると、アーチェリーそのものが出来なくなりかねません。ポンドに関しては、慎重に慎重に決めて行きたいところです。
そこで、ポンドアップの前段階としてリムはそのままでハンドル側のリム固定ボルトを調整することで実測ポンドを高めるチューニング方法があることを教えて頂けました。
この部分です。(写真はデフォルトより二回転締めた状態です)
これを締めるとリム角度はハンドルに対して水平に近づき、その分だけ堅くしなるわけです。
逆に緩めるとリム角度はハンドルに対して水平から遠ざかり、その分だけ柔らかくなります。
ここを調節するときには必ず上下セットで、またマーカーペンで目印を付けて一回転、二回転、と正確に管理する必要があるそうです。
二回転させれば、実測値で2~4ポンドのアップが見込めるそうなので、リムをいきなり変える前に、まずはそれで試すのが良いそうです。
で、早速家に帰ってから一回転締めて近射してみたわけですが……うーん、近射ではあまり違いがわかりませんね。
右肩への負担もそれほど大きくはないようなので、思い切ってもう一回転締めてみました。確かに少しだけ硬くなっている気がします。長時間打ち続けると、疲労面に現れそうです。
センタースタビライザーの重心を前に出すことで右手の負担は軽減すると思うので、色々試してみたいところです。
次は金曜夕方の練習になるので、一旦12mくらいに戻ってサイトを調整する必要がありそうです。予想ですが、大幅に右寄りになるのではないかと……。