久しぶりに弓のことを書きます。
最近まで激しいスランプに落ち込んでて、ようやく勘が戻ってきた感じです。
かねてよりの課題だったカーボン矢ですが、どうせなら自作しようということで、加工はシャフトカットのみ、材料一式を購入してコツコツと作りました。
その過程を書いていきます。
まずはシャフトにノックを付けます。
シャフトはイーストンのアルミコア・カーボン・ゴールド(A/C/G)、ノックはGノック(小)です。
本当はA/C/Eという1ランク上のものを薦められていたのですが、予算とかの都合でA/C/Gになりました。
シャフトにベイン(矢羽根)を付けるための補助線を引きます。
これを身の回りにあるものや100均アイテムを駆使してどうにかできないかと四苦八苦しましたが、思いのほか難しく、結局フレッチャーという道具を借りて、これを利用しました。
写真右下の丸い部分を回すと120度ごとにカチッ、カチッ、と止まってくれます。これによって正確に3本の線を引けるのです。
補助線にそってベインを張ります。今回はスピンベインという、見ての通りスピンしているタイプのものです。
付属の両面テープで接着、更に上下をやはり付属のビニールテープで固定。どれくらいしっかり止めなければならないのか、この辺の感覚はわかりにくいですね。
まあ、剥がれてもどうにかなる部分なので、テキトーにいきましょう。
次はポイント(矢尻)です。
ポイントはイーストンのセパレートタイプ、バルジポイントの4番(41グレイン)とJタイプのインサート(49グレイン)を組み合わせます。
これで重量はきっかり90グレインになります。ちなみに1グレインは0.06479891グラムだそうで、90グレインは5.8319019グラムということになります。……まあ、だいたい6グラム弱ってことで(汗)
ポイントの接着はホットメルトという接着剤を使います。
バーナーでポイントをあぶって、ホットメルトに押し付けてべっとりとくっつけ、更にあぶってしっかりと馴染ませた状態でシャフトに突っ込み、溢れたホットメルトを洗浄すれば完了です。
この作業、片手はペンチでポイントを掴み、片手はバーナーという状態なので、写真は取れませんでした。
名前を書きます。
正直、一番苦労した部分です。
名前は他の人と判別できること、番号が振ってあること、この条件を満たしてさえいればあとは自由だそうです。
本当は「ニャギ茶」と書きたかったのですが、ペンが太すぎて細い曲面へ書くことがあまりにも困難なため、そちらは断念しました。A・Jというのは、留学していたときに向こうで付けられた私のニックネームで、気に入ったのでたまに使ってます。
簡単には消えないように、水性ウレタンニスでコーティングしました。
完成です。
アルミ矢を入れてたケースにスポンジを加工したものを突っ込んで、どうにか収納できました。
次回からはこれで射つわけですが、しばらくは調整でガタガタになりそうですね。