焙煎機を回すモーターとその電源について。
アンプ&スピーカーくらいなら作ったことはあるけど、家庭用電源を使ったことはないのでこの機会にお勉強しました。
さらっとメモしたけど、自分しか見ないのも寂しいのでここに貼りつけときます。
どうやら、電気関係では初歩の初歩の初歩の……ってくらいの常識らしいですね。
普段当たり前に使ってるものでも、何も知らずに使ってるんだなあと思い知らされます。
◆家庭用電源
家庭用電源は交流(Alternating Current=AC)
日本では100V、50または60Hz、6VA。
VAはボルトアンペア、W(ワット)と同義。
W=VxAなので、日本のコンセントの電流は0.06Aと計算できる。
◆ACとDC
AC(交流)はプラスとマイナスが物凄い速度で切り替わり続けている。
(だから家庭用コンセントはプラスマイナスを気にせずに挿せる)
この切り替わる速度が50または60Hz(一秒間に50または60回切り替わる)。
日本の東側が50Hz、西側が60Hz、境界線は経度138度前後、伊豆半島と能登半島の間(やや伊豆より)に垂直に線を引いたあたり。
DC(Direct Current、直流)は乾電池などと同じでプラスとマイナスが固定。
大きな冷蔵庫などにはACをそのまま使用する機械もある(ACの方が強い電力を得られるらしい?)が、多くの小型電子機器はDCを使用する。
◆ACアダプタ
ACアダプタとは、上記のAC電源をDC電源に変換し、100Vの電圧を目的の機械に合わせて減圧(場合によっては加圧)する装置。
メーカー(特に海外メーカー)によってはDC→ACの逆変換するものをACアダプタと呼んでいる場合もあるので、注意が必要。
アダプタを選ぶ際、入力スペックは日本向け製品である以上、100V 50/60Hz 6VA固定なので気にする必要なし。(もちろん海外向け製品の場合はその限りではない)
出力スペックは正確に把握する必要がある。以下のとおり。
・電圧(V)
・電流(A)
・プラグ形状
・センタープラス/マイナス
◆電圧(V)
使用する機械に合わせる。この数字が最も重要。
指定電圧より低いと動かないか、性能が落ちる。
指定電圧より高いと高確率でぶっ壊れる。
◆電流(A)
使用する機械で指定されたアンペア数以上のものならばOK。
1Aのアダプタで800mAの機械は動くが、800mAのアダプタで1Aの機械は動かせない。 (実際には動いちゃう事もあるが、アダプタ寿命がガタガタに縮む。不可能と思っておいたほうが良い)
指定アンペア以上でも、あまりに大きすぎると電圧が勝手に上がってしまうことがあるので、出来る限り指定アンペアに近いアダプタを選ぶことが好ましい。
◆プラグ形状
多くの製品はJEITA(ジェイタ)規格に準拠。
電圧に合わせて指定されている。電圧が低いほどプラグも小さい。
・JEITA1:DC3.15V未満
・JEITA2:DC3.15V~6.3V
・JEITA3:DC6.3V~10.5V
・JEITA4:DC10.5V~13.5V
・JEITA5:DC13.5V~18V
一部メーカー品やポータブル製品(ケータイとか)の充電器などは特殊な形状が多い。
◆センタープラス/マイナス
プラグの中心がプラス極かマイナス極か。もちろん使用する機械に合わせる。
一般的にはセンタープラスが多いようだが、初代ファミコンのアダプタはセンターマイナスだった。油断ならない。
とりあえず最低限必要な知識はこんなものでしょうか。
いくつかACアダプタが転がってるのを集めてみました。
・PSP:DC5V 1.2A JEITA2 センタープラス
・デジカメ:DC5V 2A JEITA2 センタープラス
・MDプレイヤー充電器:DC5V 0.4A JEITA2 センタープラス
・ファミコン:DC10V 0.85A JEITA3 センターマイナス
まずはこれで動きそうなモーターを探して、見つかったらプラグに合わせてジャック(プラグを差し込む穴。モーターにくっつける)をラジオセンターあたりで購入。
無ければモーターにあったACアダプタを、やはりラジオセンターあたりで探す必要がありそうです。
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