最近、ネット上で「珈琲いいなあ」→「簡単だよー、5000円もあれば始められるよー」みたいなやり取りをする機会が多いので、5000円でどの程度の機材が揃えられるかをまとめてみました。
ドリップ式、自分で豆を挽く事を前提として進めますね。
必要なもの。
・コーヒーミル
・ドリッパー
・サーバー
・ペーパーフィルター
これだけあれば、とりあえず珈琲を淹れる事は可能です。
一つ一つ現実的にいくらくらいかかるのかを見ていきましょう。
ちなみに参考に書いてある価格はこのエントリの時点でのアマゾン調べです。アマゾンで商品名をそのままコピペ検索すれば見つかります。
ヤフオクで安く出回る事もあるのですが、特にコーヒーミルは中古だとリスクがある(錆びてる、ブレード部分が磨耗してる、など)事を考慮しておいてください。
肝心の豆に関しては以前のエントリ
珈琲豆shop覚え書き を参考にしていただければ良いと思います。
■コーヒーミル
写真:Kalita ダイヤミル
しばしば見かけるものはパール金属社のカナールと言うブランドで、上部開放型(鉢が上に乗っかっているような形状)で本体に「CAFE」と書かれたプレートが張ってあるのが特徴です。(稀に例外もあるようですが、このプレートを見たらカナールだと思ってまず間違いは無いようです)
とにかく安価で大量に出回っていて、ホームセンターなどで1500円~2500円程度で売られているのもこれが殆どです。
恐らく、流通・価格の面で入手が最も容易なものの一つだと思われます。
各所で評価を探すと、「概ねきちんと挽けるが、豆が上手く落ちずに空回りする事がある」と言った様子です。
駄目な人はとことん駄目なようなので、恐らくコツがあるのだと思います。
参考:
◆パール金属 カナール 木製 コーヒーミル <大> : 1411円
◆パール金属 カナール 木製 コーヒーミル <小> : 1587円
同じ上部開放型では、カリタ製の方が信頼性は格段に高いようです。
カリタと言う実績のある珈琲専門ブランドである事に加え、各所の評価も非常に高く、それでいて値段に大きな違いは無いので、カナールよりもこちらを強くお勧めします。
ハリオの同タイプも目にしますが、カリタに比べて高額(4000円近く)な模様です。
参考:
◆Kalita コーヒーミル KH-3 : 1780円
また、選択肢としてはセラミックコーヒーミルと言うのも悪くない模様です。
総じて信頼性が高い印象で、蓋が閉まるものが殆どなので豆が飛び散る事も少なく、持ち運びにも便利です。
私は使った事はないのですが、どうやら極細挽きが可能のようで、エスプレッソ用に(さすがにパウダーにするのは無理だと思うけど)使う人もいるようです。
形がクラシカルではないので雰囲気を求める方にはお勧めしません。
セラミックコーヒーミルとしては、しばしばハリオ社製とポーレックス社製が比較されます。
ポーレックス社製はハリオに比べて値段が若干高いですが、その代わり抜群の信頼性があるようです。
参考:
◆HARIO コーヒーミル・セラミックスリム MSS-1B : 1968円
◆ポーレックス コーヒーミル : 3150円
手軽に入手可能なコーヒーミルとしては、こんなところでしょうか。
■ドリッパー
写真:Melitta 陶器フィルター 【2~4杯用】 SF-T 1×2
大きく分けてカリタ式(三つ穴)、メリタ式(一つ穴)、ハリオ式(円錐型)の三種に分かれます。
それぞれ計量スプーンが異なり、大抵の場合はドリッパーを買うと付属品として付いています。
この計量スプーンが一杯の分量の目安となっており、せこい話ですが、同じ量の豆でそれぞれ何杯飲めるかはこれで決まります。
ハリオ式は使った事がないので何とも言えませんが、評判は良いようです。
消費する豆の量は「ハリオ>カリタ>メリタ」と考えれば概ね正しいです。
陶器製やガラス製、銅製など色々あるようですが、陶器製が一般的な模様で、特別な理由がなければそれで問題ないと思います。
メリタ式:穴が一つしかないために抽出に時間がかかります。
お湯を一気に注いで放置する性質上、手間的には手軽と言えます。最後の数滴を落とさずに引き上げなければならないので、若干慣れが必要かも知れません。
計量スプーンは一杯が8グラム、200グラムの豆だと25杯飲める計算になります。
豆の消費が比較的少なく、時間をかけて抽出するために苦味や雑味が出過ぎる傾向があるようです。(が、気になるほどではありません。これを回避する方法もあります)
圧倒的に経済的なので、私はこちらを愛用しています。
初心者の方にも、まずはこれを薦めています。
……が、最近迷いが生じてきました。カリタの方が「苦くなっちゃった」的な失敗が少ないのは事実です。豆をケチってメリタで失敗して「珈琲あんまり美味しくない」となっちゃったら、こんなに残念な事はありません。ここいらを察してご判断いただければと思います。すいません。-w-;;陶器製は在庫がない事が多く、近所のドトールなどで注文するのが最も手っ取り早いと思います。(アマゾンの「在庫無し」は危険なので)
利点は書いたとおり豆の量が少なくて済み、経済的な事。
欠点はお湯の規定量が結構シビアで、一度に大量の珈琲を淹れるのには向いていない(と言うか無理)事でしょうか。
使っているのは2杯用(1x2)のドリッパーですが、カリタ式と同じような調子で4杯分淹れたりすると酷い事になります。苦味と言う苦味が余すことなく抽出され、この世のものとは思えない味に……!(一度お試しあれ)
4杯淹れる際には4杯用(1x4と書いてある奴)のドリッパーを使うか、または面倒がらずに2回x2回で淹れましょう。
※ちなみに紹介しているメリタ式には【2~4杯用】とありますが、これは完全に2杯用だと思います。これで4杯分淹れて、まともな味になった試しがありません。少なくとも私としては非推奨です。カリタ式:穴が三つあるために若干速くコーヒーが落ちます。
お湯をチョボチョボと何度にも分けて注ぐ付きっ切りの作業になるので、時間は早いですが手間はかかります。
計量スプーンは一杯が12グラム、200グラムの豆だと16杯飲める計算になります。
豆を多めに使い、雑味が出てくる前にお湯を落としてしまう構造で、こちらの方が贅沢な分だけ美味しくなっている模様です。
ですが、正直なところ、消費した豆に比例するほどの決定的な差(1.5倍の美味しさ)は感じられません。
メリタ式で90点の味を出せるところが95点になる(かも知れない)、その程度に考えた方が良いと思います。
利点は多量の珈琲を淹れる事が出来る事。(あまり推奨するべき事ではないと思いますが)
メリタとほぼ同じサイズですが、2杯分淹れた後に、そのまま3杯,4杯と続けて抽出しても嫌な苦味が出ません。
また、上記に関連しますが、難易度的に「(お湯を入れすぎたり)失敗して苦くなってしまう」度合いはカリタ式の方がソフトだと思います。
欠点はやはり豆の消費量でしょうか。ただ、妙な言い方になりますが、お湯を規定量より多く注いで薄めに淹れても、割ときちんと味が出てる気がします。
大勢のお客さんを相手にする機会が多い場合は、案外こちらの方が経済的になる場面もあるかも?
参考:
◆Melitta 陶器フィルター 【2~4杯用】 SF-T 1×2 : 945円
◆カリタ コーヒードリッパー 102-ロト : 546円
◆HARIO V60透過ドリッパー02 セラミックW 1-4杯用 : 1008円
■サーバー
写真:Melitta グラスポット カフェリーナ 800
特に説明は必要ないと思います。
・目盛りが付いている。(何杯分入ってるか見える)
・耐熱性である。
この二つを満たしている容器なら、なんでも構いません。
ちなみに一般的なサーバーでは、一杯あたり125ccに設定されているようです。
手持ちの容器に「何杯分」ではなく「何cc」としか表記が無い場合、「500cc=4杯分」と考えれば良いでしょう。
参考:
◆HARIO レンジサーバー 3~5人用 600ml NXMS-60TB : 780円
■ペーパーフィルター
写真:どっかそこら辺で買ったフィルター
これも特筆すべき事はありません。
コンビニやスーパーなどで見かけます。
100枚入りが200円とか300円とかで売っているので、自分のドリッパーに合ったものを選べば問題ないでしょう。
(カリタとメリタは互換性有り。ハリオだけは円錐形のものを買う必要があります)
大幅に予算がオーバーするので余談に留めますが、ゴールドフィルターなる金属製のフィルターもあります。(もちろん洗って何度も使うものです)
金属製フィルターを使用するメリットは、ペーパーフィルターと違い珈琲の脂質を抽出できる事だそうです。(ペーパーだと紙が脂質を吸い取っちゃうそうです)
私は使った事がないので興味があるところですが、デメリットとして、
・高い
・手入れが面倒(毎回きちんと洗わないと脂質が目詰まりしてドリップが止まる事があるそうです)
こんな評判なので、イマイチ踏み切れずにいます。
珈琲の宣伝ではしばしば、
「珈琲の脂質が抽出され
ないので珈琲豆本来のコクと旨みが味わえます」
「珈琲の脂質が抽出され
るので珈琲豆本来のコクと旨みが味わえます」
全く逆の宣伝文句を見る事があります。(前者はアイスコーヒーの宣伝でよく見かけます。後者はもちろん金属フィルターで)
どちらが本当なのか興味があるところなので、一度金属フィルターを使って比べてみたいところですね。
参考:
◆elfo ゴールドフィルターコーヒー用 小 2~6人用 : 3950円
■まとめとりあえず、ここまでで豆を除く一式が揃った事になります。
逆算していくと、
・Melitta 陶器フィルター : 945円
・HARIO レンジサーバー : 780円
・ペーパーフィルター : 300円
これで合計2025円、予算を5000円に限定するならば、
・Kalita コーヒーミル KH-3 : 1780
・HARIO コーヒーミル・セラミックスリム MSS-1B : 1968円
これで何とか4000円に収まってます。
評判の良さを聞く限り、ほんのちょっぴり予算オーバーしてポーレックスのコーヒーミルを選ぶ事をお勧めしたい所です。
ポーレックスのは金属製で持ち運びにも適しており、旅行に持っていくのにも都合が良く、キャンプ中にその場で珈琲を挽いて淹れるなんて言う最高に洒落た遊びを楽しむ方も多いようですね。
いずれは私もポーレックスを一台買って見たいと思っています。
実際には、この他にコップだのスプーンだのクリープだの豆容器だの、こまごまとした物を揃えなければならないので、もう少し雑費がかかると思いますが、概ねこんなところだと思います。
とりあえず「5000円程度で一式揃う」と言うのはこんな感じなのですが、いかがでしょうか?
「珈琲を自分で挽いて淹れる」のが現実的に感じていただけたら幸いです。
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